ホーム

中村高等女学校執務日誌「東京大空襲をくぐりぬけて」 刊行特別コンテンツ

中村高等女学校執務日誌「東京大空襲をくぐりぬけて」 刊行特別コンテンツ
中村高等女学校執務日誌 刊行にあたり 
『東京大空襲をくぐりぬけて』
『東京大空襲をくぐりぬけて』
中村高等女学校執務日誌
平成27年3月10日 銀の鈴社刊

刊行のことば

人間は過去の記憶を吸いこみ、未来の夢を吐きだし、現在を生きている。この呼吸作用は吐くときは力がいらず吸うときは力がいるという。
 息を止めたら人間は死ぬ。未来を切り開くことができるのは他ならぬ若い人である。それでは深呼吸をしましょう。今から70年前に終わった戦争の記憶を、腹に少し力をこめて吸収してください。
 この日誌は東京大空襲の当日、昭和20年3月9日に宿直教員によって大学ノートに書き始められ、その後22年9月13日まで記された中村高等女学校の執務日誌である。
 この日誌は、空襲から教師が生徒のいのちを守った記録である。守れなかった記録である。ひっきょう、一面焼け野原の中を生徒も教師も懸命に生き、不死鳥(フェニックス)の如く復活した594日分の記録である。
 この日誌を読むとき、細かな補注は良い道しるべとなろう。卒業生のインタビュー、座談会、手記は涙なくしては読み切れない。5人の編集委員による文章は読み応え充分。
 それでは表紙-祈りとパッションをモチーフにした油彩画-を開けてどの頁からでもいいから読みはじめてください。とくに若い人は、一つひとつの事実を知りさらに生きる真実を探求してほしいと願ってやみません。
 この日誌は戦中戦後の女学校の様子を記録した第一級資料である。
 この本は中学生高校生が平和を学ぶ生きた教科書である。

理事長 小 林 和 夫
この本の刊行は、読売新聞(2月16日・8月15日)、NHKテレビ(2月27日・8月14日)、朝日新聞(3月10日・4月16日)に大きく取り上げられた。また、8月6日・7日に開催された「『東京大空襲をくぐりぬけて』夏の公開講座」は江東ベイネットワークニュース番組で放映された。これらの記事・映像もあわせてご覧ください。